村上春樹氏の訳で読む。

一言で言ってしまえば、ユダヤ系で、コミュニストで、フェミニストの作家ということになる。当然そう単純にはわりきれない、独特の書き方をする作家です。作品としては私小説っぽく、ペイリーの属する小さなコミュニティが舞台となっている。また、この人は政治的なメッセージや女性としてのメッセージをものの見事にオブラートに包める人である。そのため政治、女性、ユダヤというバックグラウンドの上で絶妙な綱渡りをしているという感覚がある。1つ1つの作品はものすごく淡々と進むため、腰を落ち着けて真剣に読むべき本でしょう。暇つぶしには非常に向いていません。私としては好きな部類に入ります。

そういえばユダヤ系作家は父と子の話が多いと思う。

■生まれて初めて手にアカギレというものができる。本当に痛いです、これ。

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