柴田元幸氏監訳のブックガイド。

とにかく現代の英語小説を読むには必須のガイドです。
とにかく今までにたくさん出ていたガイドとは違い、まず堅苦しくない。文学や小説を楽しもうという姿勢に満ちているため、とても楽しく読めるし、書き手の作家に対する愛情がとても満ちあふれるのを感じるのである。

私の好きな批評を一つ。
まるで多弾頭ミサイルの弾道のように、トマス・ピンチョンの評価を示す曲線は、いくつにも枝分かれした軌跡をたどっている。

お見事という感じである。

とにかく便利な1冊であることは間違いない。

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