ソラリス

2005年4月24日 読書
惑星ソラリスを探査中のステーションで異変が発生した。
謎の解明のために送りこまれた心理学者ケルヴィンの目の前に自殺したハリーが姿を現し、彼はやがて悪夢のような現実と甘やかな追憶とに翻弄されていく。

レムのSFの古典のポーランド語原書からの新訳。
宇宙における未知なるものとの遭遇という古典的テーマを扱っているが、その未知なるもの『海』がディティールまで細かく描写されていて存在感が圧倒的である。
その中に自分とは何か?のような哲学的な要素まで取り込んだ非常に懐の深い作品である。

SFとしての完成度は非常に高い。

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